従来、“歯ぎしりをたくさんする人が咀嚼筋疲労を起こし緊張性頭痛を引き起こす”というのが歯科医師の間では通説となっていました。
しかし、最近の研究では必ずしも睡眠時ブラキシズム(歯ぎしり)が頭痛を引き起こす主原因ではないという臨床データが報告されています。
さらに、睡眠時呼吸障害の患者が頻繁に歯ぎしりや頭痛を訴える為、睡眠時ブラキシズムが頭痛を誘発するというよりも睡眠中の呼吸低下が酸素欠乏を引き起こし頭痛を誘発するという仮説が臨床研究の結果から有力視されています。
元来、歯科医師はブラキシズム(歯ぎしり)や緊張性頭痛、顎関節症などの原因や治療を考える際に歯、咀嚼筋、顎関節しか見ない傾向が強かったのですが、近 年の歯科医学研究の発展とともに睡眠を含め顎顔面領域に限らず全身の生理機能を考慮していかなければ、これらの臨床的課題を解決してゆくことは困難なよう に思われます。

コメントする